「福島に災害派遣されたレスキュー隊隊員が被曝、何度も吐血して死亡」というデマ

2018年1月12日

2011年116日に札幌で行われた「全国学校給食フォーラムin札幌」での山本太郎氏の講演後の質疑応答で、質問者から下記の発言がされました。

私の大阪の友達が亡くなったんですけれども、災害派遣でレスキューで、岩手とか福島とか、ずっと行っていた方なんですけれども、7月に内部被曝っていうのが判って(略)、ほんとに体の体調が悪くて、もう、これ以上は無理ってわかってチームの人たちもみな辞職してしまったんですけれども、(略)7月にそのことがわかってから、ほんとに3ヵ月ちょっとで何度も吐血して最後には腎不全で亡くなったんです…。

質疑はこの言葉を「事実」として進行し、インターネット上では「マスコミでは出ない、国が隠蔽している真実」として口コミ的に拡散されました。

これは事実とまったく異なるデマです

動画の出所

「全国学校給食フォーラムin札幌」 レスキュー隊員の死亡
https://www.youtube.com/watch?v=bqV80A860fc

情報の検証

亡くなったとされる方は「大阪のレスキュー隊」とのことですので、実際のレスキュー隊の活動実績をまず確認します。消防庁を直轄する総務省のHPや大阪市のHPによると、派遣されたのは大阪市消防局の1753名、派遣期間は2011311日~66日であることがわかります。

大阪市に実際に問い合わせしたところ、「震災支援に向かったレスキュー隊員が腎不全で吐血して亡くなった」「チームがみな辞職」という事実は無いとの回答が得られています。

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