東京の水道水から「フクイチ由来のセシウム500Bq/kg超え」と商品宣伝
2017年11月30日
2017年8月24日、「東京都の水道水約100日使用でフクイチ由来のセシウム500Bq/kg超え」とするツイートが流れました。ツイートで示されたリンクをクリックすると、「放射能測定検査」や「浄水システム」「シャワー浄水器」の販売を行っている企業のサイトに飛びます。
情報の検証
・ベクレル(Bq)とは、放射性物質が1秒間に崩壊する原子の個数を表わす単位です。1 秒間に1 個の原子核が崩壊すると1Bq になります。崩壊するときに出る放射線の種類やエネルギーの大きさには関係がありません。放射能の強さ(Bq) は、放射性物質の量を表すために用いられます。
ツイートには「約100日使用で……500Bq/kg超え」とありますが、Bq/kgという表記は放射性物質を積算した値を示すものではなく、1kg辺りの放射性物質の量を表わす数値です。したがって、「100日で500Bq/kg」という表現は、単位の使い方として間違っています。
・東京都水道局の検査によれば、平成23年3月22日の測定開始以降、水道水から放射性セシウムはまったく検出されていません。
参考リンク
放射性物質に関するQ&A
https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/suigen/shinsai/qa.html