福島開催の東日本女子駅伝を「殺人駅伝」
2018年1月5日
2011年11月12日、ジャーナリストの岩上安身氏がツイッター上で、福島で行われる東日本女子駅伝に対して「殺人駅伝」と発言しました。
※該当ツイートは、岩上氏本人の「選手が練習している場所で、18マイクロシーベルトという数字が検出された、と現地のNGOから連絡が。スタート地点の陸上競技場の数値。競技場の事務局に連絡したが、名前も名乗らず、立ち去ったという」という発言につづくものです。
経過
岩上安身&IWJ福島、東日本女子駅伝の練習場怪線量情報&コース誤計測情報を拡散
https://togetter.com/li/213309
情報の検証
・ツイートの中では「(放射線量を)調べもしない」と発言していますが、これは事実誤認です。実際にはコースの放射線量は測定されており、当然ながら安全性は確保されておりました。そもそも、コースがある福島市は30万人近くの人が普段から暮らしている土地です。
・また、岩上氏が伝聞で伝えた「18マイクロシーベルト」という数値は、NGO団体が側溝や地面に直置きするなど、数値が出やすい場所を狙って測った数値でした。放射線測定値に限らず、誤った方法で測定した数値を、正しい方法で測定した数値と同じ扱いで比較することに意味はありません。
・しかも、(間違っているとはいえ)仮にその線量が正しかったと仮定しても、放射線被曝による健康への影響が見られるようになる最低限度の被曝量までにはケタ違いに遠く、ましてや「殺人」などと呼ぶことは事実と異なる言い掛かりと言われても仕方がありません。
・また、これ以前に俳優の山本太郎氏(現参議院議員)も2011年11月5日放送のテレビ番組で、「(11月13日開催の)東日本女子駅伝を中止に追い込みたい」と発言しています。(「NEWSポストセブン」http://www.news-postseven.com/archives/20111106_69300.html)