東日本大震災における震災関連死の数はどのくらいか?

2017年11月11日

東日本大震災における震災関連死の数はどのくらいでしょうか?

震災関連死とは、津波や家屋倒壊など災害による直接的な被害ではなく、長期の避難生活などによる過労やストレス、QOL(生活の質)の劣化などが誘因となり、発病や持病の悪化などによって死亡する事態を指します。

復興庁の発表によると、2017331日現在で、震災関連死の数は全国で3591 人です。そのうち、2147人が福島県となります。震災関連死の原因として、避難所生活の肉体・精神的疲労が約3割、避難所などへの移動中の肉体・精神的疲労が約2割、病院の機能停止による初期治療の遅れなどが約2割としています。

また、内閣府自殺対策推進室によると、岩手県、宮城県、福島県の3県の震災関連の自殺者は、20116月から201512月末現在で155人。2011年には宮城県で22人、岩手県で17人でしたが、2015年には宮城県で1人、岩手県で3人に減りました。しかし福島県は、2011年には10人、2015年には19人と増えています。3県全体の自殺者の半数以上を福島県が占めている状況です。

福島県が定期的に実施している県民健康調査の一環として、福島県民の心の健康状態を調査しています。2014年度(20152月~201510月までの調査)の報告によれば、K6(地域精神保健疫学調査において鬱などの気分障害をスクリーニングするための尺度)のスコアで13点以上をカットオフ値とすると、日本の平均3.0に比較して2倍以上の7.1となっています。一般にK610以上でうつなどの気分障害が心配されます。

避難生活を続けている人の、うつやPTSD(心的外傷後ストレス障害)は自殺リスクを高める上、糖尿病やアルコール依存症からの肝臓病などの生活習慣病の要因にもなります。糖尿病などの生活習慣病が慢性化すると、がんや脳卒中、心疾患などのリスクが高まります。

参考リンク 

東日本大震災における震災関連死の死者数
http://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat2/sub-cat2-6/20170630_kanrenshi.pdf 

東日本大震災に関連する自殺者数
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12200000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu/h27kakutei-shinsai_3.pdf

「こころの健康度・生活習慣に関する調査」の結果について
http://fukushima-mimamori.jp/mental-survey/result/


http://www.panoramio.com/photo/59850097

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